子どもが生まれたら、将来に備えて教育資金は計画的に貯めていきたいですよね。
祖父母や親戚から出産祝いやお年玉をいただいたり、児童手当を受給したりするので、そのお金は子ども名義の銀行口座で貯めたい、と考える方も多いと思います。
子ども名義の口座があると、生活費と区別して管理できるので便利です。
子どもの銀行口座におすすめの銀行と、手続き方法について解説していきます。
未成年の銀行口座を開設できる?
未成年の銀行口座開設は、可能です!
ただし、0歳から開設できる銀行もあれば、15歳以上でないと開設できない銀行もあるので確認が必要です。
例えば、ゆうちょ銀行や楽天銀行は何歳でも開設可能ですが、住信SBIネット銀行やauじぶん銀行などは15歳以上でないと口座開設できません。
また、オンラインで口座開設できる銀行もあれば、店頭へ行く必要があるところもあります。
なお、口座開設には、未成年者本人のものに加えて、親権者の本人確認書類等が必要になることが一般的で、各銀行で指定された必要書類を用意することになります。
店舗型銀行 VS ネット銀行
店舗を構える一般的な銀行(以降、「店舗型銀行」と表記します)に加えて、近年ではインターネット上でほぼすべての取引が完了する「ネット銀行」が増えてきています。
店舗型銀行 | ネット銀行 | |
---|---|---|
店舗窓口の有無 | あり | なし |
営業時間 | 通常の銀行営業時間内(一般的には9~15時) | 24時間いつでもオンライン取引可能 |
通帳の有無 | 通帳が発行されることが一般的だが、 近年は有料化が進み、Web通帳も利用可能 | 紙の通帳はなく、オンラインで明細を確認できる |
ATMの有無 | 店舗等にATMが設置されている | 提携ATMやオンライン取引による出入金が主流 |
手数料 | ネット銀行より高め | 比較的低い手数料や無料のサービスが一般的 |
金利 | ネット銀行より低め | 店舗型銀行より高め |
手数料や金利といった面ではネット銀行の方がオトクと言えます。
24時間いつでも利用でき、口座開設や各種取引もオンライン上で完結するので、営業時間内に銀行に行けないことが多い方は、ネット銀行がオススメです。
一方、不明点を直接聞きたいという方や、対面サービスの信頼性を求める方は、店舗型銀行がオススメです。
店舗型銀行とネット銀行にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
子どもの口座を開設する際には、親の生活環境や利用目的に応じて、対面サービスや手数料、利便性などを考慮して最適な選択を行うことが重要です。
店舗型銀行でおすすめの銀行
店舗型銀行でおすすめは、「ゆうちょ銀行」です。
親権者の申し込みで、0歳から口座を開設することができます。
店舗窓口申し込みとなるので、不明点がある場合も安心して口座開設できます。
ゆうちょ銀行(郵便局)は、全国どこにでもあるので、進学等で引っ越しても利用しやすい点がおすすめポイントです。
また、ゆうちょ銀行のATMはキャッシュカード・通帳の両方で入出金可能なので、親-子間のお金のやり取りが手数料無料で可能です。
子ども名義の口座の開設方法
未成年の口座開設は、法定代理人(親権者、成年後見人など)が店舗窓口で申し込むことができます。
名義人本人(子ども)の同伴は不要、親権者のみで開設できます。
必要書類等
①印章(お届け印)
シャチハタは不可ですので、ご注意ください。
②本人確認書類
本人確認書類は以下の通りです。
代理人(親権者)と名義人(子ども)それぞれの本人確認書類を用意しなければなりません。
代理人の本人確認書類 | 顔写真付きの本人確認書類(免許証、マイナンバーカード等) |
名義人の本人確認書類 | ① 1種類で受付可能な本人確認書類 |
顔写真付きの本人確認書類 | |
② 2種類必要な本人確認書類 | |
各種保険証 / 国民年金手帳 / 母子健康手帳(母および子に限る) 住民票の写し / 戸籍の附票の写し / 印鑑登録証明書 |
ネット銀行でおすすめの銀行
ネット銀行のおすすめは「楽天銀行」です。
12歳未満は親権者の申し込みで口座開設できます。なお、12歳以上なら未成年者本人が申し込むこともできます。
オンラインでの申し込みとなるので、仕事や育児で忙しい方でも、都合の良い時間にサクっと口座開設できますよ。
親が楽天銀行の口座を持っていなくても、未成年者の口座を開設することができます。
しかし、楽天銀行同士なら回数・金額に制限なく振込手数料0円なので、親子で口座を持っていると、親子間のお金のやり取りに便利です。
ネット銀行の場合、紙の通帳は発行されません。
スマホのアプリで入出金や残高の確認ができるので、管理も簡単です。
子ども名義の口座の開設方法
- 必要事項をPCかスマートフォンから入力して申し込み。
- キャッシュカードの種類を選択する。(※16歳未満はキャッシュカード機能のみのカードしか選択できない)
- 本人確認書類の提出。(アプリ・配達員に提示・郵送から選択できる)
- Thank Youレターに沿って初期設定をする。(ID・パスワードの設定等)
必要事項の入力から、本人確認書類の提出、初期設定の全てがスマホで完結!
銀行に行く時間がない方にオススメです!
必要書類等
【名義人(子ども)の必要書類】
カード型健康保険証、パスポート、個人番号カード(顔写真付き)、医療証等
【代理人(親権者)の必要書類】
カード型健康保険証、運転免許証、パスポート、個人番号カード(顔写真付き)等
上記必要書類から、名義人分2点、代理人分2点を提出します。
以下の場合、必要点数が変わるのでご注意ください。
※母子手帳の写し(市区町村長の出生届出済の証明印が押されており、子ども・母親の生年月日・住所の記載必要)を使用する場合、母子手帳の写しに加えて上記名義人の必要書類から1点、代理人の必要書類から1点でOK
※住民票を利用する場合、1点で名義人・代理人両方の本人確認書類として使用できます。(それぞれの名前に〇印をつけて提出する)
必要書類に関して、詳しくは以下より楽天銀行HPをご確認ください。
最後に
今回は、子ども名義の銀行口座にオススメの「ゆうちょ銀行」と「楽天銀行」を紹介しました。
店舗型銀行とネット銀行、ご自身の状況に合わせて検討していただければと思います。
子ども名義の口座があると、子どもが貰ったお年玉やお祝い金を生活費と区別して管理できます。
子どもの明るい将来のために、子ども名義の口座を活用していきたいですね!
コメント